結婚して子供を持つまで、子供には関心もなかった私ですが、最近、より強く子供との縁を強く感じるようになりました。ずっと書きたかった、私の妊娠話。
暗い話になりますので、興味ない方はスルーしてくださいませ。

私は37歳で結婚したのですが、年齢的に子供は来てくれたら嬉しいな~ぐらいの、軽い気持ちでいました。

結婚後すぐに兄夫婦のお宅に呼ばれ、当時生後6か月の甥っ子と対面したときに、
子供って、こんなに可愛いの!?と衝撃で、(身内ということもあるでしょうが)
夫婦で子供を持つことに前向きになるキッカケとなりました。

それから数か月ほどして、生理が来なくなり、妊娠検査薬で陽性、その後、病院で胎嚢確認、そして心拍確認となりました。
思っていたよりも早く妊娠できたことに驚き、自分のお腹に新しい命が宿っていると思うと、嬉しくて愛しくて仕方なかったです。

そして、喜びもつかの間、すぐにつわりが始まり、体のだるさと気持ち悪さから、一日中寝たきり生活となりました。つわりって、こんなにしんどいのかと思いながらも、私も頑張るから赤ちゃんも頑張れー!っと、自分自身を励ましながら、あと数か月の辛抱だからと言い聞かせて過ごしていました。

そして、2週間後の検診。妊娠9週目に入り、母子手帳も準備して、どれくらい育っているんだろう~と、不安と楽しみが混じりながら検査してもらったところ、エコーを見た医師が一瞬固まったのが分かりました。

「心拍が動いてないですね。。。。2人いますね。双子ですね」

ショックで頭で理解できませんでした。赤ちゃんがもう動いていないこと、そして双子になっていたこと。

医師は冷静で、明朝に手術を受けてくださいと、説明をしていました。

そこからは、私自身、ほとんど記憶がなく、ただ、病院から家への帰路が、カラーで輝いていた世界から、モノクロに映ったことだけ覚えています。

家で1人で泣き、仕事を終えて帰宅した主人に伝えて、2人で泣きました。

そして、翌日、産婦人科で、赤ちゃんの泣き声などが別室から聞こえる中、私は病室のベットで1人泣きながら、手術までの時間を過ごし、処置室で麻酔で眠りに落ち、目が覚めると手術は終わっていて、数時間後に帰宅しました。

たった数週間の命でも、子宮に宿った命を喪失した、という事実は、想像以上に辛く受け止められませんでした。常に悲しみの中にいながら、なんとか他の事をして考える時間をなくそうと、当時通っていた運転免許の講習に無理やり集中させたのを覚えています。

何をする気がなくても、元気がなくても、無理やりにでも自分を違う場所に連れて行き、人から何かを教わるというのは、私から考える時間を奪うという点では、その時は救われたと思います。

免許を取得してからは、仕事もしていなかったので、やるべき事が無くなり、自分を無理やりにでも動かす気力も無くなり、気が付けば誰とも会わず引きこもっていました。

そして、子供が欲しいという気持ちも、どっかへいってしまい、半年間くらいは完全に思考も心もネガティブに落ちていって、違和感すら感じなくなっていました。